プログラマー兼主婦の雑記

シングルマザーになりました。

『超・箇条書き』には箇条書き以上のことが書いてあった

超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術

超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術

たかが箇条書き、されど箇条書き。奥が深いものなんですね。

忙しい人を相手にプレゼンをするときは、図表がきれいなスライドではなく、要点がまとまった箇条書きが適切だということです。その点では以前読んだ『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』とコンセプトが近いかもしれません。

そして『超・箇条書き』では要点をまとめるだけでなく、箇条書きを読んだ人にアクションを起こしてもらうまでが想定されています。これは今まで意識していなかったことですので、今後の仕事に役立ていこうと思います。

自分の言葉で要点をまとめると、「超・箇条書き」とは、

  1. 分かりやすくまとまっている
  2. 読み手が自分に関係のあることとして受け取る
  3. 読み手がアクションを起こす気になる

であり、それぞれで役立つテクニックが本書には書かれていました。

その際に紹介されているサンプルがまた上手だな~と思いました。

超・箇条書きができるようになると、ビジョンや目標の書き方がうまくなるし、日本人が苦手な英語の“構成”を考える際にも役立つとのことです。

こういったこと以外にも、様々な思考の基本は箇条書きですので、読んでよかった本でした。

初めて部下を持ったときに役に立った本 (4/4)

まえおき

このシリーズでは、以下の4冊の読書感想を載せています。

  1. はじめて部下ができたときに読む本 (ブログ
  2. 自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書 (ブログ
  3. コーチングの技術 上司と部下の人間学 (講談社現代新書) (ブログ)
  4. ザ・コーチ (ブログ) ←いまここ

ザ・コーチ

ザ・コーチ

ザ・コーチ

全体的な感想

評価が高いので期待 → 出だしで「あれ?」と不安に → やっぱりいい本でした。

読み始めてから気づきましたが、ストーリー仕立ての本です。『仕事は楽しいかね?』に似ていると思いました。

正直ストーリー仕立てのビジネス本は好きではないんですよね・・・。最近読んだ本では『働く女性が知っておくべきこと グローバル時代を生きるあなたに贈る知恵 』がストーリー仕立てだったのですが、冗長で読みにくかったです。

とはいえ書評ブログでも評価の高かった本でしたのでがんばって読み進めてみると、思っていたほど悪くありませんでした。むしろストーリーだったおかげで記憶にも残りました。

30代の社員が自分のコーチング、部下のコーチングを経て、他人のコーチング(起業)をするようになるまでの話です。主人公と一緒に自分もステップアップしていけるような流れになっていました。

気になった箇所の引用

「星野さん、知り得たことやわかったことは、一度自分の言葉でアウトプットしないと、知恵にはなりません。だから、星野さんなりの言葉でいいので、今日の内容を、この場で私に話してください」

「今の自分のままでは成し得ないゴールを目指す道のりは、その人にとって未知の領域です。人は未知の世界に恐れを感じますが、自分の中の恐れに打ち勝つ力は、ゴールに向かった自分の経験からしか、得ることはできないのです」  

このように、新聞という情報は、誰に対しても平等に公開されているのに、見る人によって目に留まるものが違います。それは、その人が常々、何に関心を持っているかで決まってくるのです。つまり、いつも【夢】や【目的】や【ゴール】を思い描き意識している人は、それらに関する情報を、キャッチできる確率が高くなるということです。夢や目的やゴールを持たず、漠然と生きている人とでは、入ってくる情報の質と量が、まったく違うのです

夢やゴールがないと、現状の延長線上にそれなりの未来があるだけです。夢やゴールがあれば、未来のいつの日か、今のあなたが想像もしていなかったようなあなたが居るはずです

まずは目標を立てることに慣れるための訓練をするのです。その時、ポイントになるのが、自分のゴールを、こんなもんじゃダメだと、自分で評価しないことです。あくまでも、将来の大きなゴール設定のための練習だと位置づける。そして、小さい夢やゴールであることへの他者からの非難が怖いなら、夢やゴールを人に言わなければいいのです

《目標を立てたら、最後までやり遂げなくてはいけない》 《ゴールや目標を立てたら、変えてはいけない》  このような思い込みと言っていいビリーフは、時として、ブレーキを働かせます

変化に対するブレーキを軽くするために、日頃から常に小さな変化を起こして、自分自身を変化に慣れさせることです。たとえば、 《毎週、毎月、部屋や家具のレイアウトを変える》 《普段は絶対に着ない色の洋服を着てみる》 《いつもは話さない人に、声をかける》 《会社やお店など、よく行く場所へ出掛けるときの道順や交通手段を変えてみる》…

自分のゴールや目標を設定する練習と、人のゴールや目標設定をサポートする練習を一緒にやりましょう

組織が人に目標を与える時のポイントは、 ●会社の目標と個人の目標の接点を見つけて共有すること

部下と、この目的の共有ができない管理職は、目標を与えると言いながら、ただ自分の責任を細分化して、部下に押しつけているだけです

「部下にゴールを設定する目的は、結果に対する責任を押しつけるのではなくて、ゴールに向かう過程で部下を成長させることです。ゴールに対する結果の責任は、与えた方にあるということです

上司は結果に責任を持ち、部下は自分の行動と成長に責任を持つ

〈私は、同じ宅建を目指すライバルを、来週中に二人見つける〉

〈私は、最後まであきらめないでモチベーションを高く持つために、五月十日に、同じ宅建合格を目指すライバル二人を持っている

こっちの方が、目指す旗のイメージがはっきりしていますね。さっき僕が立てた目標だと、目指す方向性というより『TO DO リスト』のようです

目標には、〝やるべきこと〟ではなくて、〝通過する状態〟を掲げるようにするのです。そうすればアプローチ法は無限にあります

やるべきことを目標にしてしまうと、自分への問いかけは、『今日は、やるべきことをやったか?』という閉じた質問になってしまいます。するとその答えは、『やった』か『やれなかった』ということになります。これだと、発展や成長が感じられないと思いませんか?

目標を、目的やゴールに対する通過点や到達点だと考えれば、そのプロセスで自分に問いかける質問は、『今日、僕は目標に向けてどんなことをやったのだろうか?』とか『もっと効果的に進むためには、どうすればいいだろうか?」という開かれた質問になるのではないでしょうか

大事なのは、ゴールを語る言葉から抱くイメージが、自分の価値観と合うかどうかなんです

目標に向けて行動を継続するコツは、行動計画に定点観測も盛り込むことです。自分にとってベストなタイミングで、現在地を確認する行動を計画に入れるのです

今後の教訓

  • 「死ぬまでに叶えたい夢100個」を考える(ポイントは、願望を書くこと)
  • その中からいくつかを「目的」にかなった「ゴール」に昇格させる
  • 目標は「TODOリスト」のように書かない、「通過点の状態」を書くようにする
  • ゴールを語る言葉には、自分が魅力的と思う言葉を使う(他人のゴールにはその人の好きな言葉を使う)ようにする

これらはまだ始めていませんが、この本を読んで、毎日のPDCAを見直すようになりました。今少しずつセルフコーチングをやり始めています。

初めて部下を持ったときに役に立った本 (3/4)

まえおき

このシリーズでは、以下の4冊の読書感想を載せています。

  1. はじめて部下ができたときに読む本 (ブログ
  2. 自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書 (ブログ
  3. コーチングの技術 上司と部下の人間学 (講談社現代新書) (ブログ) ←いまここ
  4. ザ・コーチ (ブログ

コーチングの技術 上司と部下の人間学

「上司」と呼ばれる人たちにコーチングの仕方を教えている方の著作です。部下のコーチングだけでなく、自分自身のコーチングにも役に立ちました。

以下、私が要点と思った点を引用します。

自分が話すより相手の話を聞く

上司役自身も、「よく聞きなさい」と言われるより、「(黙って)視線を合わせる」とか「相づちを打つ」と言われた方が行動がハッキリし、簡単にできそうな気がすると言います

特に、「仕事がうまくいかず、モチベーションが低下している部下の話を聞く」と言われると、上司と呼ばれる人のほとんどは、自動的に「自分が何とかしてやらねば」と思ってしまいます。責任感と愛情がもくもくと湧いてくるからです。そのため、余計な力が入り、気がつくと「自分がしゃべっている」

「部下には能力がある」という前提に立つ

相手をまず「能力を有する存在であると捉える」

部下の行動を待てずに口を出してしまう、代わりにやってしまう上司は多いようです

時代の変化と共に、私たちの価値観も変わります。「おれについてこい」は大松監督の言葉でしたが、その時代の人たちは、そして選手たちは、そう言って強力に引っ張ってくれるリーダー的コーチを求めました。  しかし時代は変わりました。今、求められるのは、トレーニングのプロセスで自分の力を引き出してくれる、自分らしいプレーを引き出してくれるコーチです

生まれつき無口な人などいない、と私は思っています。彼らには無口になる環境があっただけです。喋らなくてもよい環境や、喋らない方がよい環境の中で生きてきたのです

会社の目標と個人の目標のすり合わせ

コーチングを導入すれば社員のモチベーションや成果が高まります。そうなると、逆に社員が会社の存在意義を問うようになります。つまり、会社のビジョンと自分の進む方向が同一のものであるかを見定めようとします。方向性が同じであれば、自分が働く価値のある会社と判断します。そのとき、仕事は自己実現の場となるのです

理由は、先ほども述べたとおりです。社員が本当にやりたいことを見つけてしまうと、その願望を実現させるために会社を辞めてしまうのではないかと恐れているからです。  しかし、よく話を聞いてみると、その不安は、社員が個人的なビジョンのために会社を辞めてしまうからではなく、自分のビジョンが社員の心を捉えられないかもしれない、という自信のなさから発生していることが分かりました。そのことに気づいたC氏は、不安を解消するために、行動を起こしました。行動とは、ただビジョンを持つだけでなく、そのビジョンを具体的な方向性や戦略に落とし込み、部下が魅力的だと感じるような伝え方を心がけたのです。  もし、組織や経営者が、人の心を動かすことのできるビジョンを持っていれば、社員一人ひとりがビジョンを持つことに、怖れを感じる必要はありません。組織のビジョンと個人のビジョンの接点はどこかを、部下とじっくりと話し合えばいいからです

私たちは、幼い子どもに、「新聞を取っていらっしゃい」と仕事をさせることがあります。もしそこで、親が「ありがとう。お陰でお父さんは起きてすぐに新聞が読める」と子どもの仕事を位置づけると、それはただの仕事ではなく、使命を帯びた〝役割〟となります

「言ったことはきちんとやるが、それ以上にはやろうとしない」という、管理職からよく聞く部下への愚痴は、指示を出していても、役割を明確にしていない結果の表われではないかと思われます

報告・連絡・相談が上手くいかない、というのはその一つの症状です。部下は、報・連・相をしたくないと思っているわけではありません。役割が明確でないために、自分が報告する主役であるという自覚が持てないでいるのです

会話術

〔質問ポイント7〕 仮定の話で相手の制限を突破する 「もし君が人事権を持っていたら、このプロジェクトでは誰と一緒に仕事がしたい?

〔質問ポイント9〕 相手が省略している言葉を訊ねる 対象者「どうもその辺がハッキリしないんですよね」 コーチ「ハッキリしない、というのは誰にとってハッキリしないのですか?

そのときは相手の沈黙が何を意味しているのかを考えます。 ①質問の意味が分からず答えられない ②質問の答えを探している ③見つかった答えを、どう言えば伝わるかを考えている ④答えは分かっているが、何らかの理由でそれを口にしたくない

私たちが待てない理由の一つに、「人間の話す速さは、聞く速さよりはるかに遅い」ということがあります

相手がこちらの望む行動をしたときに、それを強化することで、行動を習慣化することが可能です。これを「強化の原理」と言います

飢えている人がいたらあなたは魚を釣ってやりますか、それとも魚の釣り方を教えますか

まず、興味を持って相手を観察します。それができたら、次に、気づいたことをなるべくこまめに伝えてみましょう。私はあなたに興味を持っています、という意思表示をするのです

コーチン

コーチングを通じて誰かの人生に違いを作りたいと感じたなら、まずあなたがコーチとしての資質を自分の中に見つけてください。すでにかかわっている相手と、新たな関係を構築してください。  そして、その資質が完全に発揮できる日を待たないことです。待っていては何も始まりません。今すぐ始められる何かを始めてみましょう。あなたが成長しているとき、周りもあなたと一緒に成長します。  人の成長をサポートするプロセスはそのまま、自分を一回り大きな人間へと成長させるそのプロセスに他ならないのです

今後の教訓

  • コーチングについての情報にアンテナを張る

子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)』など育児関連のコーチングは読んできましたが、ビジネス系のコーチングは今回初めて読みました。それでもどこかで読んだような話が多かったのは、コーチングの考え方が普及しているからなのでしょうか。もう少しコーチングについて知りたくなってきました。

初めて部下を持ったときに役に立った本 (2/4)

まえおき

このシリーズでは、以下の4冊の読書感想を載せています。

  1. はじめて部下ができたときに読む本 (ブログ
  2. 自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書 (ブログ) ←いまここ
  3. コーチングの技術 上司と部下の人間学 (講談社現代新書) (ブログ)
  4. ザ・コーチ (ブログ

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

こちらのまとめサイトが元になったそうです。 togetter.com

全体的な感想

子供と社会人を同じように見るのは失礼に当たるかもしれませんが、やっぱり似ていると思いました。相互に活かせる教訓が多く、子供がいる自分には合っていました。

ためになる話が多く、70個以上ものハイライト(付箋)をつけました。

ハイライトの要約と感想

リーダー像について

  • リーダーのタイプ
    1. . 「この人についていったら得をしそう」というリーダー
      • 率いる集団には勢いがあり、急速に大きくなる
      • リーダーばかりが目立つ
      • 部下に見限られやすい
    2. 「この人と一緒なら楽しそう」というリーダー
      • ユニークな才能を示す人が集まる
      • 少々の苦難があっても、みんなで楽しみながら乗り越える

私は後者を目指したいと思います。

  • 劉備玄徳のように、部下の承認欲求を満たすリーダーは強力である

子育てでもよく出てくるキーワード、「承認欲求」!

  • リーダーは部下より優れている必要はない
    • むしろ部下が自分を超えるように指導すべき

目から鱗です。東大生でも家庭教師が下手な人がいることや、三流大学生でも生徒を東大に合格させられる人がいるように、自分の実力と指導力は比例するわけではないのかもしれません。

指示の仕方

  • 部下が自分の想定を違うことをした場合は自分の指示不足なので謝罪し、今後の希望を伝える
  • 本人に考えてもらう材料を必ず一つは残す
  • 指示後は後ろから観察するなどのプレッシャーを与えない

  • 「指示待ち人間」とは

    • 自分の頭で考えられないのではない
    • 自分の頭で考えて行動してもダメ出しばかり食らった結果、指示待ちすることに決めただけ
  • 上司の仕事とは

    • 「部下に働いてもらうこと」である
    • 「上司の仕事を部下にやってもらうこと」ではない

上司と部下のギャップ

  • 教えた側は自分が教えたことを覚えているが、教わった側は覚えていないことが多い
    • 前者は能動的、後者は受動的だから
  • 話は簡潔に。要点を。長々話しても後輩は最初の話を覚えていない。

肝に銘じておきましょう。お金を貸す人と借りる人の関係みたいですね。笑

  • A社に関する情報を得た場合、上司は「A社」という言葉を過去の記憶と結びつけて話の内容を覚えられる。一方部下は「A社」という見知らぬ会社と内容を覚えるのは難しい。
  • 会社のピンチは部下にはモチベーションにならない
    • 経営者や上司は逃げ道がないから、危機感が頑張る理由になる
    • 雇われて日が浅い部下は「だったらここから逃げ出したほうが賢明だな」と回避行動を取りかねない
  • ピンチのときは「助け」を求めよう
    • 「今、業績が悪いんだ」と伝えるのではなく、「これから○か月はうちの部署はすごく忙しくなるから、大変悪いけど、君をじっくり育ててあげることが難しい。すまないが私の指示通り、頼まれたことをこなしていってもらえるだろうか。ここを乗りきったら、君に落ち着いて仕事を教えられるようになるから、それまでは協力してください。」

モチベーション

  • 下げる要因を除去するのが優先
  • 上げようとするのは次点
  • 成長の段階に合わせて「できない」を提供し、「できる」ようにさせる
    • 子育てでは当たり前にしていることだが、部下にも行う必要がある
  • 上司が先回りして細かく指示を出すと「やらされ感」が強くなる
  • 単純に見える作業でも、工夫の余地はたくさんあり、それは喜びにつながる
    • 無理して部下が好きそうな仕事を探す必要はない
  • 部下のやる気を削ぐ言動の典型的なものは、「あなたのことが信じられません」というメッセージ
  • その人の「外部」で起きたことではなく、「内部」に起きたことをほめる
    • 結果ではなく過程をほめる
    • 自分の子供ならともかく、大の大人相手にやるとなると心理的なハードルがあるが、慣れ次第だ
    • 外部要因のほめ方
      • 「こんな営業数字を出すなんて、前代未聞だねえ」
    • 内部要因のほめ方
      • 「今月はずいぶんと好成績だったけど、どんな工夫をしたの?」
  • 信じることでモチベーションを削がない
    • 「私はあなたのことを信じている」とは:
      • ×「私はあなたが私の期待した通りに行動すると思っている」
      • ×「信じる」=「期待する」は重荷に感じる
      • ○「身を預ける、部下に仕事を一任」
      • ○「どういう結果になっても、その結果は甘んじて受けとめる」
    • プレッシャーに強い人
      • 「信じる」=「期待する」でよい。
      • 給与UPがモチベーションになる。
    • 大半のプレッシャーに強くない人
      • 「信じる」=「結果は受け入れるからやってみよう」が適切。
      • 生活に安心できる程度の給与は必要。それ以上は重荷。
  • 労働意欲は「できない」が「できる」に変わっていく喜びが刺激されたときに高まる。
  • ちょっと挑戦したくなるセリフを軽く言うと、「ダメもとで狙おうかな?」と思ってもらえるかも
    • 「このレベルの成約を年に3件取るのは至難の業なんだよね」
    • 「この仕事を100件こなしたのはまだいないんだよね」
  • 部下が話しかけに来たときは、そちらに集中すること
  • 片手間で相手をすると自分はそれだけの存在いなのだと認識してしまう

新人特有の話

  • 毎日の頻度が高く、業務量が多く、しかし単純な作業がよい
    • 仕事を早く覚えられるし、その実感も湧きやすい
  • 「一人の人間を雇うには一千万円の売り上げが必要になる」が、新人には無理なので売り上げで評価できない。
  • 新人の評価ポイント
    1. 1年目:仕事を熱心に憶えようとしてきたか。
    2. 2年目:仕事が少しずつできるようになってきたか。
    3. 3年目:指示がなくても自分で仕事ができるようになってきたか。

部下の失敗

  • 数年後の話のネタにでもするつもりで余裕を持って受け止める
  • 過去の自分と比較しない(記憶が正しいとも限らない)
  • 将来のオリンピック選手かもしれない赤ん坊に「まだ歩けないのか」となじるようなもの
  • もし部下が締切を守れないと申し出た時は、部下に授けるべき技能や知識をあらかじめ授けていなかった自分が原因だと考え、何の技能・知識が不足していたのかを部下と一緒に考えて突き止めておく
  • 次回は、未習得だった技能を習得するところから始める
  • 失敗だと思わなくてよい
  • ただの「やろうとしてみたけどできなかった」という体験であり、成長するうえでの課題
  • 着実に成長しますように、と祈りはするが、早く成長しろよ、とは期待しない
  • 祈りと期待はよく似ているが、期待が外れるとイライラしたりするのが違う
  • 叱るという場面は、ある意味、「あなたはこんなものではないはずだ」というメッセージを伝える絶好の機会だと考えるようにするといい

レッテル

  • 「あいつは生まれつきの怠け者なんだ。だから仕方ない」と考えると相手も自分に対してそういう態度を取るようになる
  • 「あの人は怠け癖があるが、これまでの環境がそうさせたのだろう。この癖を外すには、どうすればよいだろう」と考えるようにする

成果報酬

  • 仕事を頑張ってほしいなら、仕事自体を面白おかしいものにすることが一番
  • 子どもが「ゲーム買って! 勉強するから!」とねだって買ってもらった後、全然勉強しないのと同じ

競争意欲

  • 「あいつを見習え」という発言はうまくいかない。言われた方は「どうせ私は」とふてくされ、槍玉にあげられた方はいい気になりすぎたりする。
  • 栄光の舞台以外では競争意欲はうまくはたらかない
    • 栄光の舞台(オリンピックなど)
      • 個人間の競争意欲を高めるのも有効。
    • それ以外(並の企業)
      • 個人間の競争はむしろモチベーションを下げることが多い。
      • 競争する前に辞めてしまう。

最後に気に入った箇所の引用を載せておきます。

創意工夫ができない人とは、世界のどこかに「正解」なるものがあって、それを自分は知らない、知り得ないのだと諦めてしまっている人のことだ。しかし世の中のことは、正解がないことがほとんどだ。なのに「自分ではない他の誰かが、正解を知っている。だけど自分は正解を知り得ない」と諦めてしまう。これは残念なことだ。こうした人は、仮説を立てることをやめてしまっている。だから未知のものとの接し方が分からなくなってしま

日本では、女性が結婚し、子どもができると仕事から離れ、子育てが一段落して仕事に復帰しようとしても、パートくらいしか仕事がないことが多い。だが、子育てで奮闘した経験は、上司として部下をどう導くかということと直結している。日本は、人材の活用の仕方を相当誤っている社会かもしれない。   男性からそう言ってもらえると励みになりますね。

今後の教訓

  • 参考にしたい点が多すぎるので、何度か読み直すこと

初めて部下を持ったときに役に立った本 (1/4)

まえおき

私はこの業界に10年いますが、ずいぶん長い間後輩がいませんでした。考えられる理由はこれらでしょうか。

  • 自分のチームへ配属される後輩がそもそも少なかった(数年に1人)
  • 自分がソロプレイヤーだったので、配属された後輩は他のチームメンバーが見ていた
  • 自分の仕事範囲が広く流動的だったので、後輩と一緒に同じプロジェクトに腰を据えられなかった
  • 妊娠(残業なし)・育児休業・時短勤務など、他の人と働き方がズレていた

そんな私もあるプロジェクトに腰を据えることになった折りに、初めて自分が指導する後輩を持ちました。自分が責任を持たねばならない後輩は初めてでしたので、参考になりそうな本を探して読みました。

このシリーズでは、以下の4冊の読書感想を載せています。

  1. はじめて部下ができたときに読む本 (ブログ) ←いまここ
  2. 自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書 (ブログ
  3. コーチングの技術 上司と部下の人間学 (講談社現代新書) (ブログ)
  4. ザ・コーチ (ブログ

はじめて部下ができたときに読む本

はじめて部下ができたときに読む本

はじめて部下ができたときに読む本

全体的な感想

男性部下がいる男性上司を想定した本であったため、女性部下を持つ女性上司である自分にはあまり合いませんでした。その他にも前提条件を決め付けている部分が少なくなく、このような固定観念を持ったままの書籍で、果たして適切に部下を導くことができるのか不安に感じました。

書店で目立つようにディスプレイされていただけに残念です。

それでも気になった箇所はあったので引用します。

引用と感想

会議を開いた言い出しっぺのリーダーが「先に始めておいて」と口にした瞬間、そのリーダーは降格させるべきだ。そんないい加減な会議なら最初から開くべきではない。そして、部下たちの膨大な人件費を無駄にしようとした罪は、果てしなく重い。これは、たまたま法に触れていないだけで、会社のお金を横領したのに匹敵する。

あなたが部下に明日までに三つの企画を考えてくるように、と伝えたとしよう。あなたは最低でも三十の企画を考えておかなければならない。

他のプレゼントと違い、本のプレゼントには威厳がある。たとえ本の内容が的外れでとんちんかんであったとしても、部下はリーダーが自分のことを気にしてくれていた事実に感激するだろう。実はこれが本の内容よりも大切なことなのだ。

なるほど、と思ったのですが、重荷に思われないかが心配です。相手との関係性次第かもしれません。

間違えるリーダーは許せても、決断できないリーダーには幻滅する。

肝に銘じておきましょう・・・

「何度言ったらわかるんだ!」という状況は、あなたの指導が行き届いていない証拠だ。何度も言わなくてもいいように、部下を育成するためにリーダーがいる。もし一発で理解できるような部下がいれば、その部下はあなたより能力が高いから、ポジションを逆転すべきだ。

子育てにも同じところがありますね。「子供がなにかをできないのは子供のせいではなく、育てている大人の育て方が下手なせい」という考え方。それを棚に上げた「過度のしつけ(虐待)」には強い嫌悪感がしますよ。

壁にぶつかったときには、居酒屋で群がって愚痴るのではなくて、仕事を早めに切り上げて書店に足を運ぶことだ。

もっともですね。私も悩み事や困りごとがあったり、新しい挑戦をするときは本を読みます。そこから得られる効果は高いです。

日常に疲れ果てたら、非日常の環境に身を置いてみるといい。気軽に入れる安いカフェではなく、高級ホテルのラウンジのような非日常的な環境がいい。高級ホテルのラウンジでコーヒーを頼むと千五百円くらいだ。

たまに似たようなこと(1人カフェランチなど)をしますが、もう少しリッチなことをしてみようと思いました。

今後の教訓

  • 悩んでいる部下には本を贈る
  • 毎月決めた日にでもリッチなカフェで1人過ごしたい

アイデア大全のバグリストを試してみた

育休が終わり、職場復帰しました。ここいらで今一度仕事の仕方を見直してみようと思い、『鬼速PDCA』『アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』に挑戦しています。

今回の記事は『アイデア大全』のひとつめのアイデアツール「バグリスト」の作業記録。何もないところからアイデアを沸かせるタイプのものです。良くないと思っていることを10分間で思いつくまま書き出し、頭をスッキリさせるだけでも良し、それらの不満点の改善策(アイデア)を考えるとなお良しとのこと。

myバグリスト

  1. 帰りの電車で座れない
  2. 仕事中、無性に何かが食べたくなる
  3. お気に入りのパンプスだと足が痛くなる
  4. 朝ごはんを定番化して楽になったのはいいけれど、飽きる
  5. 雨が降ると自転車で通園できない
  6. 雨が降るとタクシーを呼ぶのに時間がかかる
  7. 雨の日の朝のタクシーは渋滞で時間が掛かる
  8. 保育園の降園時にSの布オムツを紙おむつに交換するのが手間
  9. Sの帰り支度をしている間にAがうろちょろしていて危ない
  10. 部屋に絵本が散乱しやすい
  11. 泳ぐ時間が取れない
  12. 走る時間が取れない
  13. 映画を見る時間が取れない
  14. 最近舞台を見ていない
  15. 手芸で作りたいものがたくさんありすぎて進まない
  16. 新しい社員ともっと交流したい
  17. 在宅用に会社から支給されているパソコンの画面が小さい
  18. 在宅用に会社から支給されているパソコンの動きが遅い
  19. 会社のAdobe用PCの動作が悪い
  20. 夕飯が最近マンネリしている
  21. 春なのでもっと遊びに出かけたい
  22. Aにもっとかまってあげたい
  23. Aをもっと運動させる遊びをしたい
  24. Sをもっとかまってあげたい
  25. SにもAと同じくらいいろいろなことを教えてあげたい
  26. 仕事で勉強したいことがたくさんあってすすまない
  27. 英語もやりたいけど進まない
  28. 趣味のシステムも作りたいけど進まない
  29. 洋服がマンネリしている
  30. お風呂場がかび臭くなってきた
  31. 食器棚の新品のにおいがとれてきた
  32. 育休中の赤字生活を早く挽回したい
  33. 友達との飲み会にいけていない
  34. 運動不足でなまってる
  35. 仕事の時間がすぐ終わってしまう
  36. 新聞を読み忘れるときがある

感想

「何々できていない=何々したい」という欲求が多く出ました。とりあえず今の表面上の課題が見えた気がします。もう少し仕事の課題が見えてもよかったのですが…。

上述した不満点の改善策を考えるために、本書でこのあと登場するアイデアツールを使うといいかもしれませんね。

新書マップで話題のニュースをななめ読み

新書は流行やニュースを取り上げたものも多く勉強になりますが、たくさんは読めないので「新書マップ」というサイトの書評を参考にしています。

たとえば新刊新書のダイジェスト記事。
http://kaze.shinshomap.info/guide/index.html

「意識高い系」の研究 (文春新書)』なんて本があるんですってよ!(笑)こんな言葉はネット上だけのことかと思っていました。

気づきを得られたのは『子育て支援と経済成長 (朝日新書)』の紹介文。「保育園問題は当事者だけの話じゃない」という考えを得ました。「子どもがいないと将来の日本の担い手がいなくなる」といった先の話ではありません。今現在、私たちが使っているサービス/商品は、子供を預けている親が働いて提供してくれているのかもしれない、という気づきです。逆もまたしかりで、私たちのサービス/商品を買ってくれるのは、子供を預けて働いたお金があるからこそかもしれません。そう考えると、「障害者問題でも他の人の問題でも、経済活動をしている人の問題でさえあれば自分に無関係ではない」ということになるのでしょうか。

話題のニュースを扱った新書の紹介はこちら。
http://kaze.shinshomap.info/ask/index.html

震災6年、南スーダン、サウジ国王、豊洲、ヤマト…。連日目にする言葉ばかりです。次の更新時には森友学園問題が来るのではないでしょうか。