まえおき
私はこの業界に10年いますが、ずいぶん長い間後輩がいませんでした。考えられる理由はこれらでしょうか。
- 自分のチームへ配属される後輩がそもそも少なかった(数年に1人)
- 自分がソロプレイヤーだったので、配属された後輩は他のチームメンバーが見ていた
- 自分の仕事範囲が広く流動的だったので、後輩と一緒に同じプロジェクトに腰を据えられなかった
- 妊娠(残業なし)・育児休業・時短勤務など、他の人と働き方がズレていた
そんな私もあるプロジェクトに腰を据えることになった折りに、初めて自分が指導する後輩を持ちました。自分が責任を持たねばならない後輩は初めてでしたので、参考になりそうな本を探して読みました。
このシリーズでは、以下の4冊の読書感想を載せています。
- はじめて部下ができたときに読む本 (ブログ) ←いまここ
- 自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書 (ブログ)
- コーチングの技術 上司と部下の人間学 (講談社現代新書) (ブログ)
- ザ・コーチ (ブログ)
はじめて部下ができたときに読む本
- 作者: 千田琢哉
- 出版社/メーカー: 廣済堂出版
- 発売日: 2012/02/18
- メディア: 単行本
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全体的な感想
男性部下がいる男性上司を想定した本であったため、女性部下を持つ女性上司である自分にはあまり合いませんでした。その他にも前提条件を決め付けている部分が少なくなく、このような固定観念を持ったままの書籍で、果たして適切に部下を導くことができるのか不安に感じました。
書店で目立つようにディスプレイされていただけに残念です。
それでも気になった箇所はあったので引用します。
引用と感想
会議を開いた言い出しっぺのリーダーが「先に始めておいて」と口にした瞬間、そのリーダーは降格させるべきだ。そんないい加減な会議なら最初から開くべきではない。そして、部下たちの膨大な人件費を無駄にしようとした罪は、果てしなく重い。これは、たまたま法に触れていないだけで、会社のお金を横領したのに匹敵する。
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あなたが部下に明日までに三つの企画を考えてくるように、と伝えたとしよう。あなたは最低でも三十の企画を考えておかなければならない。
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他のプレゼントと違い、本のプレゼントには威厳がある。たとえ本の内容が的外れでとんちんかんであったとしても、部下はリーダーが自分のことを気にしてくれていた事実に感激するだろう。実はこれが本の内容よりも大切なことなのだ。
なるほど、と思ったのですが、重荷に思われないかが心配です。相手との関係性次第かもしれません。
間違えるリーダーは許せても、決断できないリーダーには幻滅する。
肝に銘じておきましょう・・・
「何度言ったらわかるんだ!」という状況は、あなたの指導が行き届いていない証拠だ。何度も言わなくてもいいように、部下を育成するためにリーダーがいる。もし一発で理解できるような部下がいれば、その部下はあなたより能力が高いから、ポジションを逆転すべきだ。
子育てにも同じところがありますね。「子供がなにかをできないのは子供のせいではなく、育てている大人の育て方が下手なせい」という考え方。それを棚に上げた「過度のしつけ(虐待)」には強い嫌悪感がしますよ。
壁にぶつかったときには、居酒屋で群がって愚痴るのではなくて、仕事を早めに切り上げて書店に足を運ぶことだ。
もっともですね。私も悩み事や困りごとがあったり、新しい挑戦をするときは本を読みます。そこから得られる効果は高いです。
日常に疲れ果てたら、非日常の環境に身を置いてみるといい。気軽に入れる安いカフェではなく、高級ホテルのラウンジのような非日常的な環境がいい。高級ホテルのラウンジでコーヒーを頼むと千五百円くらいだ。
たまに似たようなこと(1人カフェランチなど)をしますが、もう少しリッチなことをしてみようと思いました。
今後の教訓
- 悩んでいる部下には本を贈る
- 毎月決めた日にでもリッチなカフェで1人過ごしたい