年長になった息子が将棋にハマった。保育園に仮面ライダーの将棋盤があり、友達と対戦するようになったらしい。
我が家でも同じものを買った。
この将棋盤は通常よりマス目が少なく、縦5マス横5マスしかない「5五将棋」というもの。
1970年に楠本茂信が発表した、ごく新しい将棋である。
(中略)
複数のコンピュータソフトによる自己対戦により、先手・後手が共に最善手を指した場合、後手必勝となると予想されている
へー。
余談だけど、最近、PyCon JP 2021の基調講演で将棋AIの話を興味深く聞いた。
しばらくは仮面ライダー将棋で私が息子の対戦相手をしていたが、これ、すごくやりにくい。私は9マス将棋の方に慣れているし、駒が仮面ライダーなのでどれが金でどれが角なのか分かりにくくて、よくミスって負けた(笑)
匙を投げて、iPadアプリに相手を任せることにした。
シンプルで良いアプリだった。5五将棋だけでなく、9マス将棋もできる。
息子が9マス将棋もプレイできるように、ルール本を買ってあげた。
このドラえもんシリーズは図書館でよく借りていたので、馴染みがあって覚えやすいかと思って選んだ。漫画のストーリーが面白く、将棋のルールや用語は分かりやすく解説されていると思う。(この本のシリーズをいくつも読んでいると、のび太って何でもできる多才に思えてくるw)
息子は割とすぐ9マス将棋のルールも覚え、私に対戦を挑んでくるようになった。が、9マス将棋は5五将棋よりも大変。決着が着くまでに時間がかかりすぎる。
匙を投げて、息子一人で遊べるように詰将棋の本と、実際に手を動かすための9マス将棋盤を買ってあげた。
児童書でよく見るあかね書房。1ページに問題が書いてあり、その裏ページに答え。1手詰めから◯手詰め(忘れた)まである。それぞれ「頭金」などのテクニック用語が解説されている。
子供の将棋は揺らしてもズレないようにマグネット版がオススメらしい。
これで、しばらくは息子一人で黙々と詰将棋に取り組んでいたけれど、3〜5手詰めあたりから解けなくなったらしく、飽きたようだ。
そしてやっぱり、対戦相手が欲しいらしい(デスヨネー)。この頃になると保育園の友達はもう将棋以外に興味が移ってしまい、対戦相手を家庭内に求めるようになっていた。
私が相手をしてあげられると良いのだけれど、家事もあるし(正直めんどうくさいので)、上の娘にルール本(ドラえもんの本)を渡して対戦相手に仕立てた。娘も将棋にハマった。良かった。
そして娘が図書館で将棋の本を借りてきた。これは面白い本だった。息子が気に入りすぎて、また借りてきてと何度も言うので結局買った。
この本の前半は駒の擬人化イラスト。成る前と成った後の変化がよく表されていて面白い。
将棋のルールだけでなく、「頭金」を始めとするテクニックもちゃんと解説されている。子供たち的にはこの本が一番良かったらしい。
息子は3冊目の本の影響で「羽生善治」さんを大いに気に入り、テレビニュースで藤井聡太くんが登場するたびに、「羽生さんの方がすごいから!」と盲目的に推している。
私はというと、息子が話しているのを聞いて、羽生善治さんが「はにゅう」さんではなくて「はぶ」さんだと知った。お恥ずかしい。