プログラマー兼主婦の雑記

シングルマザーになりました。

今までの考え方が変わった『SINGLE TASK』と『料理は女の義務ですか』

最近読んだ2冊の本で、自分の先入観に2つ気づくことができました。

1つは『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』です。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

今まで私が「マルチタスク」だと思ってやっていたことは、適切に時間配分をした「シングルタスク」だったことを知りました。本当の「マルチタスク(もどき)」とは「ながら作業」のことでした。

もう1つは『料理は女の義務ですか』。

料理は女の義務ですか (新潮新書)

料理は女の義務ですか (新潮新書)

今まで私が「主婦は毎日一汁三菜の夕食を用意しなければならない」と思っていたことは、昭和時代に増えた核家族の専業主婦が勝手に作った目標でした。

どちらも2017刊行の本です。前者は論文の引用が多く、後者は書籍の引用が多いので、原著をあたることができます。

『SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる』

読んだきっかけ

発売当時にどこかのウェブサイトで存在だけは見かけていました。それから3ヶ月後、会社の後輩から時間の使い方について相談され、この本を紹介したサイトを紹介しました。

紹介したからには読もうかと思ってKindle版を購入しました(あとから思えば後輩に貸すためにも紙版を買うべきでした!)。

感想

読み始める前は「シングルタスクねぇ・・・(笑)」と思っていたにも関わらず、70個もハイライトがつきました。

自分はマルチタスク派のつもりでしたが、そもそもマルチタスクというものは存在しないのだとか。同時にやっているように見えて、1つずつのことを即座に切り替えて対処しているのだそうです。そして「即座に(何ミリ秒だか)」といえども、脳への負担は大きく、集中力が高まらないのだという話でした。

まさしく「二兎追うもの一兎も得ず」ということですね。

本書には自分のシングルタスク度を診断するテストもついていました。

・スコア0〜25の人 〈レベル1〉シングルタスク上級者 こんなに低いスコアになるとは、すばらしい。あなたは立派なシングルタスク上級者だ。あなたは、まさに「いま」という瞬間を生きている

自称マルチタスク派だったのに、この結果とは驚きです。

後半は時間の使い方について書かれています。タスクの分類の仕方、当日のスケジュールの立て方、同僚からの邪魔が入らないようにする方法、などです。

その中でも一番取り入れようと思ったのは、「その時々で時間の使い方が適切であったかどうかを振り返る」というところです。私は日報をつけるために分単位で作業を記録し、どの作業にどれだけ時間がかかったのかは振り返っていますが、時間の使い道が適切であったかどうかは振り返っていませんでした。

巻末には推薦書が並んでいるので、次に読みたい本が何冊か見つかるかもしれませんね。

今後の教訓

『料理は女の義務ですか』

読んだきっかけ

本屋で見かけて「こんな本があるのか(笑)」と思っていたところ、すぐあとに新書マップで特集されていたので買ってみました。

感想

この本は問題提起をしているだけで答えはないのですが、どうして現代の女性が、働きながら、毎日一汁三菜をプレッシャーに料理を作っているのかという理由が書いてあります。

それは、核家族の専業主婦が増えた時代に、ハレの日の料理(一汁三菜)によって主婦の地位向上を求めた名残だそうです。当時誕生したコロッケ、餃子、ロールキャベツといった手のかかる家庭料理を「昭和飯」と言うのだとか。そういう家庭で育った子供達が今、共働きの親になり、妻は「同じようにやらなくちゃ」、夫は「同じようにやれよ」という価値観で縛られているそうです。

(ただ、リタイヤした60代と若い20代にはこの価値観は薄いとのことです。)

この方は東洋経済のサイトでも記事を書かれています。

土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』に対する意見もありました。

とはいえ、食卓に一品しか出さないとか、惣菜を並べるだけどか、なかなかできませんよね・・・。栄養が偏りますし、偏らせないようにすると非常にお金がかかります。主婦失格の烙印を押されるかもしれません。そうしてワーキングマザーは自分でも自分の首を締めていると書いてありましたけど、意識改革はなかなか難しいですね。

今後の教訓

  • 一汁三菜はベターだけれどもマストではないということを意識するだけでストレスは減る