プログラマー兼主婦の雑記

シングルマザーになりました。

母子家庭のシンプルな料理

最後のブログ記事が去年の暮れだったんですね。年が明けてから母1人子2人で生活する母子家庭になりまして、家での食事が大きく変わったので、今日は料理について書きたいと思います。

自分に合う料理本に出会うまで

まず、私は料理が好きではありません。

プログラマーなのでモノづくりは全般的に好きですが、料理作りはイマイチなんです。何でなのか・・・食べたら無くなっちゃうから?

料理を好きになろうと、こんな本を買ったこともありましたが、ダメでした。

科学的な話、たとえば、「低い温度で卵をゆでると黄身だけ固まったゆで卵ができるよ~」といった話は面白いとは思いますが、日々のTODOとしての料理で雑学を楽しむほどの余裕は私にはありませんでした。

夫と一緒に暮らしていたころは、肉をたくさん食べたいというリクエストに応えるためにSyunkonさんのシリーズ本が役に立ちました。しかし毎日食べるには私には味や材料がくどすぎました(そもそも外食好きな夫がこういう料理を食べたいと買ってきた本でしたし・・・)。

もちろん中には私が好きなメニューも色々ありましたし、彼女のレシピは手間の割には完成度が高いのがいいところです(今でもTwitterをフォローしています)。

そんな中、図書館でたまたま出会ったこの本にハマりました。

有元葉子の365日の献立 材料別おかず事典

有元葉子の365日の献立 材料別おかず事典

レシピ本というよりは、「あと一品何にしよう」と考える時の献立本です。材料からレシピを引けます。季節ごとに章が分かれているのも良かったです。レシピ自体は写真がなく、解説は簡略化されていて、「ゆでたほうれん草に醤油と鰹節を絡める」くらいにシンプルなものも多かったです。献立のひらめきやアイデアを得たいだけの私には合っていました。

しかし残念なことに、有元さんのメニューは夫には合いませんでした。1、2品の食材をゆでただけとか、炒めただけとか、シンプルな料理にシンプルな味付けだったり、ちょっと昭和の田舎臭いメニューだったからでしょうね。それに夫はこの料理本に多数登場する根菜やきのこ、豆類を食べませんでしたので、なおさらです。

普遍的な料理のテクニックを教えてくれる本に出会った

さて、母子だけの生活になってから、食卓がシンプルになりました。ゆでただけの人参とか、かんたん酢(https://amzn.to/35tT0mY)に漬けただけの人参とか、焼き魚とか、納豆とか、豆腐とか、目玉焼きとか…。朝ごはんかっ!(うちは朝はパンかコンフレークかお餅です。)

そりゃたまにはから揚げとか、豚バラ肉炒めとか、天ぷらも作りますけどね。毎日は作るのも食べるのも大変です。もう歳なのか夜油物を食べると胃もたれしちゃうし(笑)

そのようにシンプルな献立になったので、レシピ本が必要ではなくなりました。だって当日の気分で焼くか煮るか揚げるかした食材を、当日の気分の調味料で味付けすればいいだけなんですもん。

そんな私に合う料理本に最近出会いました。

レシピを見ないで作れるようになりましょう。

レシピを見ないで作れるようになりましょう。

「レシピの文字を追うのではなくて、目の前にある食材と会話しながら作りましょう」というスタンスです。レシピに「5分焼く」と書いてあるから5分焼くのではなくて、フライパンの中の食材を観察しながら、「あ、このくらいならおいしいだろうな」という状態になったらひっくり返す。

食材と会話するためのテクニックも載っていて、一度覚えれば応用が利くものばかりです。

味つけ以前に、食感にこだわる  料理=味つけ、と思っている人が多いようですが、

 

にんにく炒めはフライパンをから焼きせずに、冷たいフライパンから始める のです。でないと、にんにくが焦げてしまう。焦げたにんにくは香りが悪いので、焦がすことなく、香りを油によく移すのがポイント

 

肉から出た脂は最初は透明です。肉にしょうゆをかけると全体がしょうゆ色になる。そのうちにまた、脂が透明になってくる。ということはつまり、肉が全部、しょうゆを吸ってしまった、ということ。そこへキャベツを戻し入れる

 

揚げ鍋を火にかけたまま、次のなすを切ります。切っている間に、油がまた高温になります。そこへ、次のなすを入れて揚げる。この繰り返しです。  なす 10 本を揚げるとしても、まとめて切らずに、1本ずつ切って揚げるを繰り返します。なすは洗わなくていいし、切ったそばから揚げるからアク抜きの必要もなし。ねっ、本当に時短料理でしょ

 

なすはほとんどが水分なので、高温の油に入れると、なすの中の水分が高温になる、それで一瞬で火が通る

 

その逆で、 水分の少ない根菜は揚がるのに少し時間がかかる。時間がかかる分だけ、油の温度は低め です。最初から高温の油で揚げると、まわりばかりが焦げて中は火が通らない

 

肉や魚を焼いて、塩やしょうゆをちょっとつけて食べる──。それでいいと思うのです。手間をかけたり、いろいろな味つけをすることが料理ではないはず。 素材をできるだけシンプルに食べることを、家庭料理では目指せば

 

時短というと、料理のプロセスを簡略化して、つまり手抜きをしてスピーディに作ることがイメージされますが、もともと早くできる料理というのもたくさんあります。  魚の煮つけがそう

初心者向け料理の基礎本のように「こうしなさい、ああしなさい」ではなくて、そうする理由とか、その時の気持ちとか書かれていて、文字だけなのに料理を作っている場面が想像できませんか?作りたくなりませんか?母親に隣で指導してもらっているような気分になりませんか?

そして食事の準備に対するハードルが下がりませんか?「あ、そのくらいの手間でいいんだ」って。

ちなみに今夜の我が家の楽ちん献立は以下でした。

  • 白米
  • 焼き魚
  • ひじきのだし巻き卵
  • 人参の酢漬け(上の子が1/2本完食)
  • ゆで人参(下の子が1/2本完食)

子供がいるので、簡単ながらいちおう栄養3種(炭水化物、タンパク質、ビタミン)は揃えるようにしています。ピーマンが苦手で食べられなくても、人参が好きなら人参だけ山ほど食べていればいいよね。

おまけ:食べるスープの素晴らしさ

上記の『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』に出会ったきっかけは、有賀さんという方のTwitterでした。実は先にこちらの本を買っていました。

内容はちょっと薄いけど、new comerの私には丁度よかったです。「出汁の出る食材(ベーコンなど)と野菜を煮て、大さじいくらかのオリーブオイルと塩を足しただけで、立派なごちそうスープ」というようなレシピの解説が載っています。

最初にTwitterでそのレシピを見かけて、半信半疑で作ってみたらおいしかったので本を購入しました。まーでもこれは、味に好き嫌いがあるかもしれませんね。ポトフとか好きな人は向いていると思います。

「食べるスープ」については以下の本でも取り上げられていました。「料理の気分が上がらない時は適当な食材を切ってお鍋に放置しておけば、それなりに栄養のある1品ができるので、このスープを食べるだけでもいい。温かい汁物を食べれば気分も休まるし。」というような内容だったと記憶しています。

料理は女の義務ですか (新潮新書)

料理は女の義務ですか (新潮新書)

前回のブログ記事で感想を書いた本ですね。

有賀さんはTwitterやnoteでよくレシピを書いています。スープではないですが、最近のヒットはこのレシピでした。

cakes.mu

にんにく、トマト、ごま油が混ざったつゆは最高で、この夏何度もお世話になりました!

終わりに

オチやまとめはありませーん。