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プログラマー兼主婦の雑記

築40年の戸建てに家族4人で住んでいます。

働き方改革 3冊目『ルポ 父親たちの葛藤 仕事と家庭の両立は夢なのか』の答えは業績目標次第?

仕事 読書

男性の家庭進出なく女性の社会進出はない、ということで…

昨年2016年に出たばかりの本です。著者は前回読んだ『忙しいビジネスマンのための3分間育児 (ディスカヴァー携書)』と同じ"おおたとしまさ"さん。彼の文章は読みやすいです。

本のタイトルに対する答えだと思う箇所を要約しました。

  1. イクメンでも業績が上がる(下がらない)」を前提にするとみんな辛い(43ページ)。残業0、あるいは育休をとれば業績は下がるのが普通。受け入れよう (45ページ)
  2. 男性でも育休や退職ができる環境にして、「女性はリスク」を「男女ともにリスク」という意識に変えていく(163ページ)
  3. 国の制度ありきでは変われない。どんな社会通念も現場から変わっている(190ページ)

1つめの要約についての私見。

「定時上がりでも好成績」「主婦が部下になっても業績改善」といった取材記事やブログ記事は多いです。好成績だから、業績アップしたから、だから定時上がりでも主婦でもいいんだよ、という主張。これってやっぱり心苦しいですよね。誰でもできることじゃないし、自分が達成しようと思ったら私生活(家事育児)が削られます。そりゃ、できるならバリバリ働いて認められたいですが、時間という物理量が同僚にかなわないのです。

2つめの要約についての私見。

昔は入社面接で「結婚(or子作り)しますか」「結婚(or妊娠)したら会社を続けますか」という質問を女性にしていましたよね。私も何度かされました。今こんな質問をしたらセクハラ(男女差別)だとはいいますが、「女性はリスクである」という考え自体は全くなくなっていません。だって事実だもの。

現に私の会社は男性が結婚すると給与アップしますが、女性が結婚すると給与ダウンします。男性の場合は「妻子を養うんだから頑張れよ」という景気付けで昇給したりそのチャンスがもらえますが、女性の場合は育児で出社可能時間が減る上に仕事内容の重要度を落されるので、結果として給与ダウンしたあと何年もかけて細々と回復していきます。2回出産すれば5年〜10年同僚に遅れをとりますよ。

仕事量が減る(or辞める)リスクはもはや子育てだけではありませんよね。子育てが終わったら介護ですよ。これらを女性だけに押しつけるのは本当にやめませんか。本書によると、国の調査項目にすら、男性に対するアンケートで結婚/妊娠/出産後の働き方の選択(転職や退職など)がないそうです。つまり国は「男性は結婚しても妊娠しても出産してもキャリアに影響が出ない」と見なしているんですね。

3つ目の要約についての私見。

国の制度を先に整えることは難しいのでまずは草の根運動から、とのこと。そして仕事と育児の両立ではなくて、仕事と育児の割合を選択可能にするのがいい、と。まさにダイバーシティ。嗚呼、言うは易し。でも声をあげて、情報交換や話し合いはしていこうと思っています。動いたら必ず成功するわけではないけれど、成功するためには必ず動かないと始まりませんものね。

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