1冊目はこちら。
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昨年末、『忙しいビジネスマンのための3分間育児 (ディスカヴァー携書)』という本を読みました。著者の"おおたとしまさ"さんは育児や教育のジャーナリスト。父親のための育児相談サイトや講演会をひらいていて、ほかにも著作があります。
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この本には「短時間しか(or ほとんど)子供と関われない父親でもできること、および男親の役割」がメインで書かれています。「短時間しか子供と関われない」というところは兼業主婦でも当てはまるので、私にも使えるアドバイスがありました。
- 家族時間を充実させたいのであれば、まずは量より質を高める
- うわの空で接することはやめる
- 子供は「自分は片手間で対応される程度の存在なんだ…」と思ってしまう
私も時間がないからこそ、ついつい何かしながらの「ながら育児」をよくやってしまいます。定期的に意識して気を引き締めないとなかなかその習性は正せません。そういう意味では、すべての育児書にこのことを書いておいてほしいですね。読むたびに思い出せるように…。
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次は男親の役割について。
- パパはふたりめのママになるべからず
男親の方が得意なことがいろいろと紹介されていました。「ママには内緒だよ」という魔法のことばなんかも(笑)。
- パパはときにはママに怒られることを覚悟の上で、子供と遊ぶのもあり
- 両親の考え方は違ってよい
- 子供を親の思い通りに育てたいなら両親の考えを統一するのもよい
- ただしそれは家庭内ファシズム
この辺りは私もよく気をつけているところです。2人で同時に怒らない、アメとムチ。2人で同時に片方の子供を構わない、分担。など。
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ほとんど子供と関われない父親が子供にいい影響を与えるための方法とは。
- 子供と会えたら毎回、「今日も会えて嬉しいよ」と言う
- 子供と会えたらハグをする。ハグで自分が元気になれることを言葉で子供に伝える。
- 子供は「自分も辛いことがあったらギューしてもらえばいいんだ。」と思える
- 楽しい出来事があるたびに「今日はこのことをパパに報告しよう」と思わせる
- 子供と会えない生活の場合、ママと良好な関係を保つことは間接的に子育てをしているといえる
この辺りの独特なアドバイスには膝を打ちました。
3番目は母親が子供に働きかけてもいいかもしれませんね。「お父さんが帰ってきたら教えてあげよう?」って。
4番目は、母親が充足していれば子供へも適切な対応をする余裕ができるという意味で、「間接的な子育て」とは的を得ていますよね。妻の満足度は夫の家事育児量ではなくコミュニケーション度合いだっていいますからね。
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よくある積み木の有用性やゲームの誘惑などについても書かれています。
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- 夫婦喧嘩で結論はいらない
- 勝負もつけない
- 言いたいことを言い合うだけでオーケー
- その後お互い無意識に妥協し合うようになる
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関連して読んだもの
読んだのでレビューを書きます。
→書きました!
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着眼点は面白いですが、私は本書の方が役に立ちました。パパのタイプ診断や、タイプ別取り扱い方もありました。男の人の考え方は勉強になりましたが、ちょいとステレオタイプかな。
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関連して読みたいもの
遊びを通じた能力開発だそうです。
有名ですが未読。ここでこの本につながるとは…。夫婦喧嘩後の無意識の妥協に関連する書籍です。