本についてブログを書く場合、いくつかの書き方があると思います。
- 書評、客観的にその本の良さや足りないところを紹介するもの
- 読書感想文、主観的な感想や受けた影響を書いたもの
- 読書レビュー、上の二つの中間(一番多そう)
私の場合は自分のための備忘録として「読書感想文」を書いているつもりです。ただ、これまでの記事を読み返すと自分でも分かりにくかったので、もう少し整理して書こうと思い改めました。
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読んだ本
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本
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読んだ背景
Amazon Unlimitedの影響で読書習慣が復帰して、新書にもハマった頃です。
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この本に期待したこと
- 自分のインプットを増やすために、読書以外に適しているものを知りたい
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期待したことの結果
- 油吸収や割れ物包みにしか使っていなかった新聞を読むようにした(笑)
- dマガジンで雑誌購読を始めた
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著者について
不勉強でして、佐藤さんは存じ上げませんでした。恰幅のいいおじさんの写真が印象的だったので、もう忘れることはないでしょう。かつて外務省勤務で、ロシアに長く住んでいたとのことです。私はロシア語を独学していたことがあるので、興味を惹かれました。
佐藤さんはビジネスのあれこれだかで逮捕歴があることにビックリしました。本文中で堂々と『獄中記 (岩波現代文庫)』が紹介されています。逮捕歴があってもハイレベルなキャリアを積んでいる点では堀江さんと似ていますね(堀江さんは私にはアクが強過ぎて距離を置いていますが)。月に300冊、500冊ととてもたくさんの本を読むそうです。博識ですね。
池上さんについては有名すぎるので割愛。私にとっては『世界を変えた10冊の本 (文春文庫)』の本が良かったです。
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概要
池上さんと佐藤さんによる、新聞、書籍、雑誌、ウェブの読み方や、読んだ方がいい情報源の紹介です。
2人の真似っこではなくて、自分との生活スタイルや嗜好の違いなどを加味しながら参考にすると役に立つと思います。
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この本で学んだこと
- 世の中で起きていることを知るのは新聞。世の中で起きていることを理解するのは書籍。雑誌は娯楽。
この本の中で一番心に残ったアドバイスです。ネットの動画ニュースを毎朝見ていましたが、やはり新聞にも目を通すことにしました。
一、二面の記事は他でもよく見かけますが、真ん中あたりの生活面が意外と面白くて発見があります。例えば教育の現場で行われている「新聞でハテナソン(他サイト)」や「ビブリオバトル(公式サイト)」というものを知りました。
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- 中吊り広告は入稿前の仮タイトルなので、間違っていることがある。鵜呑みにしない。
電車に乗ると必ずと言っていいほど目を通していました。煽りタイトルが多いな、とは思っていましたが、仮タイトルだとは知らず。結構いい加減なんですね。今まで以上に話半分で読むようにします。
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- ロシアの新聞はエリートが読む。雑誌は新聞を作ってる人が読み、内向けで、ネットにも公開せず秘密主義。
- 佐藤さんはたまにロシア雑誌に悪口を書かれるそうだ。
国によって新聞や雑誌の立場が違うことは新しい発見でした。内情も面白い。
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- ウィキペディアは間違った情報も多い。
- 例えば池上さんのページで、出身高校が間違っている。転校したことになっているが、同級生から「池上、お前最初からいたよな」と言われる。
- 基本は百科事典を見る。ただし自分の分野であれば判断がつくのでウィキペディアを見ても大丈夫。
ネタとして面白いですね。
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冥王星以外にも判断項目があるといいですね。最古のお金はどうでしょうか。和銅乖離、富本銭、無文銀銭。年を追うごとに見識が変わったような…
私は学生の時から、辞書を買う際には、複数の辞書で好きな言葉をひいて、気に入った解説のある辞書を買うようにしていました。残念なことに今はもう辞書を買う機会なんてありません。『角川ことばえじてん』のような子どもの辞書を買っているくらいです。
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佐藤さんが池上さんを推している…(笑)。池上さんの本は広く浅いので、導入にはとてもいいですよね。『池上彰の あした選挙へ行くまえに (河出文庫)』とか。私はもう少し深く知りたいなーと思いますが。
阿刀田さんは初めて知りました。覚えておきます。
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最後に、雑誌の読み放題サービスは眼中になかったのですが、佐藤さんオススメの「dマガジン」で、私がよく買っている経済誌やビジネス情報誌が読み放題のレパートリーに入っていたので登録しました。
買ってまでは読まない女性ファッション誌や女性ライフスタイル誌も読めて新鮮でした。『OZ Plus』が結構好みでした。
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関連して読みたいもの
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 361回
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佐藤さんの読書に興味が出たので。
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- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/12/25
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 36回
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阿刀田さんの通俗化がどのようなものか読んで見たいと思います。購入済み。
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- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/11/16
- メディア: 新書
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知的生産ブームなのでこちらも購入済み。
→読みました!
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- 作者: 阿刀田高
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/02
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 4回
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もう一冊ありました。上の本を読んでから購入を検討します。